撥水加工

シリコン樹脂・フッ素樹脂などを用い,繊維を疎水性にすることにより水をはじく性質をもたせる加工。

撥水加工は、表面張力の特性で空気や熱を通し、水や油のみを遮断する加工で、防水加工に比べ、蒸れやすくなることはありません。

水等の液体をはじくという現象は、液滴の表面張力 (72.75 )が対象となる固相の表面張力 (フッ素樹脂10~15)より著しく大きい場合に発生 します水をはじくという現象は、対象物(衣類)の表面張力がより大きい場合に発生します。
水をはじかせるためには、表面張力の低い撥水剤等の物質を対象物(衣類)などに加工し、その対象物の表面張力を低下させ、水をはじくようにします。

また、撥水の生地は隙間をうめたものではなく、生地に水が落ちた瞬間のはじきやすさなので、多量の水にさらされたり、水がついた状態が長く続くと生地の隙間から水がしみてきます。